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【AWARD】「第1回 the TILE competition」で本研究室所属の学生が入賞しました

  • 執筆者の写真: takeilabotna2
    takeilabotna2
  • 11月12日
  • 読了時間: 1分
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環境のささやき

CHHAY SONGKIM(7期生)



人類の歴史が始まって以来、人はより快適な生活を求めて環境をデザインしてきた。しかしその過程で、自然が人工の内部でどのように存在を保ち続けているのかを、私たちは見落としてきた。 例えば、タイルの隙間に芽生える菌類や、露天風呂の縁に根を張る小さな植物。制御された環境の中でも、自然はなお自己の領域を回復しようとする。水もまた、音や熱の伝達を通して自らの存在を語りかけてくる。だが私たちは、「快適さ」という概念に囚われ、その声を聞く感性を失いつつある。 水が与え、あるいは奪う温もり、滴り落ちる音。それらは自然が人工の秩序の中で発する微かな言語であり、環境が人間に語りかけるもうひとつのコミュニケーションである。 ではもし、タイルが人間の快適さだけでなく、環境そのもののために設計されたとしたらどうだろう。そのような空間では、意識ある存在としての人間と、無意識の存在としての自然とが、互いに排除し合うことなく共存し、それぞれのリズムで自己を表現できるだろう。 ここで、人間と自然、意識と無意識が響き合うタイルを提案する。


 
 
京都工芸繊維大学  工芸科学部  デザイン・建築学科 武井研究室
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