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浮き長屋で暮らす




京都工芸繊維大学院 修士制作
制作者:石川 博那
​用 途:集合住宅

浮き長屋で暮らす -京都における揚屋の改修手法の提案

揚家による改修プロセスは、他を平面的には減築しながらも既存を活用しながら断面的に拡張していくことのできる改修手法である。揚家の施工プロセスを建築化することで、構造的課題を解決し、長屋が積み重ねてきた柔らかい雰囲気を残しながらその場のコミュニティに自然に溶け込む。基礎の凹凸は既存に対する接し方を改めるきっかけとして、また居場所として空間的に機能する。そのような建築によって拡張された回遊性のある路地と都市の空地は、路地の再建築不可による法規的課題や密集市街地の防災的課題を解消し、再び京都の街区中央が都市の広場的な場として生まれ変わる可能性を秘めている。

京都工芸繊維大学  工芸科学部  デザイン・建築学科 武井研究室
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