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0.5番線ホーム

京都工芸繊維大学院 修士制作
学内優秀賞
PointSupreme賞
制作者:木村駿平
​用 途:集合住宅

0.5番線ホーム

今日、全国の駅の半分以上が無人化に陥っています。駅事業者単体での持続が限界を迎えるなか、いかに駅以外の主体が敷地を超えて介入できるかが喫緊の課題です。 修士論文「敷地境界線を越境する設計手法の研究」では、建築が物理的に制度境界を越えることが、隣地への当事者意識の拡張に深く結びついていることを見出しました。この隣地に対する「空間の私的利用」と「場所へのケア」が交換される原理は、荒廃する無人駅の維持管理に応用できると考えます。

本提案では、京都の街区を縫うように走る京福電鉄・嵐電の3つの無人駅をケーススタディとし、隣接する未利用地が宅地開発される未来を想定し、駅と住まいが越境し合う居住型無人駅を計画しました。プラットホームへ越境するこれらの住宅では、住民が鉄道用地を共有地として使いこなす一方で、生活の延長で自ずと駅のケアが引き受けられる状況を目指しています。 公的な駅員を配備することなく、無人駅の無人化を回避する「0.5番線」。それは、敷地外からの介入によって管理者不在のインフラを支え続ける、これからの無人駅のかたちです。

京都工芸繊維大学  工芸科学部  デザイン・建築学科 武井研究室
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