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都市の軌道修正



京都工芸繊維大学 卒業制作
学内優秀賞
制作者:村上幹太郎
​用 途:複合施設

都市の軌道修正 ー建築道路一体利用の可能性

都市における建築と道路という主要な構成要素、それらにははっきりと境界線が存在し、視覚的に区別しやすい。車中心から人中心の空間へと都市構造が変化する今、明確に別れた建築と道路の関係を再度見直す必要があるだろう。
駅ビルの建て替えが進む広島駅。路面電車の路線変更により、廃線となる区間がある。廃線後、被爆の可能性のある石畳の軌道敷はその姿を消してしまう。これをどうにか残すことはできないのか。
廃線区間と猿猴川に挟まれた三角形街区を敷地とし、既存機能に加え博物館などを含む複合施設を提案する。Park PFI制度や立体道路制度を駆使し、道路上空に建築の実空間を通すこと。役目を終えた路面電車の車両を展示空間として、軌道敷上に配置し、都市と一体化した博物館となること。これらにより、建築と道路の重なりを生み出す。
本提案が、建築と道路などという枠組み自体を見直すきっかけになればと。

京都工芸繊維大学  工芸科学部  デザイン・建築学科 武井研究室
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