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シコウ空間のあり方
京都工芸繊維大学 卒業制作
制作者:長幡香澄
用 途:新たな教会空間/シコウ空間

現代社会は過剰な情報に日々晒されている。
高度に発展した情報技術はあらゆる知識への即時的アクセスを可能にした一方で、思考の起点は常に他者の意見に先行される。何かを考える以前にすでに「答え」が視界に入り込む環境の中で、主体的な思索は徐々に希薄化している。
かつて「人間は考える葦である」と表されたように、思考は人間固有の営みであった。
しかし今日、現代の情報環境に包摂され、人間の生物学的な強みが飲み込まれつつある。
本計画は、情報を意図的に極限まで削減した「余白」としての空間を社会の余白に挿入し、人々を一時的に情報社会から隔離する新たな教会空間を提案する。また、その空間が定着した時の都市像を示す。
「シコウ空間」——それは、人が本来持つ思考力を情報や資本から解放し、静かに思索が立ち上がる環境の創出である。



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